なぜ、この人にはかなわないと感じるのか
- Ryoji Kondo

- 4月17日
- 読了時間: 2分
母親や妻、あるいは身近な人から言われる言葉に、思いのほか強く反応してしまうことがあります。
怒られることを必要以上に恐れてしまったり、言い返せないように感じたり。
力で考えれば、男性の方が優位に見える場面もあるかもしれません。
それでも、なぜ私たちは「この人にはかなわない」と感じるのでしょうか。
障がい者施設で働いていた頃、安全のために利用者さんの行動を制止しなければならない場面がありました。
こちらは真剣に向き合っていても、なかなか伝わらないこともあります。
一方で、別の職員のひと言で、すっと落ち着くこともありました。
同じ言葉でも、誰が伝えるかで響き方が違う。
そのことを何度も感じてきました。
子育てでも同じような場面がありました。
父親の私が注意しても聞かなかったことを、母親がひと言伝えるだけで、子どもが素直に聞くことがあります。
中学生の頃を思い返しても、普段は騒いでいる生徒が、ある先生の前では驚くほど静かになることがありました。
そこには単なる「怖さ」だけではないものがあるように思います。
その人の真剣さ。
普段から積み重ねてきた信頼。
あるいは、愛情の深さ。
言葉の強さではなく、関係性の中で育まれてきたものが、その一言に宿るのかもしれません。
「この人にはかなわない」
そう感じる相手は、実は私たちにとって、とても大切な存在なのかもしれません。
恐れのように見えて、その奥には、信頼や愛情への感受性があるのではないか。
そんなことを、ふと考えました。


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